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誕生から1歳までの育児


 赤ちゃんは、どんな成り行きをたどって成長していくのでしょうか。それぞれの時期での発達のようすはどうなのか、どんな問題がおこりやすいのか、そして、育て方はなにを目標にすればよいのだろうか、この3点を軸にまとめてみました。

 しかし、これはあくまでも標準であり、目安に過ぎません。一人ひとりの子どもは、多少とも標準からはずれながら成長を続け、やがて健康な少年少女に育っていくというのが、じっさいの姿なのです。
 
1歳から入学までの育児

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0か月
 
からだと心の発達
ほとんど眠ってばかりいる。1日に睡眠は20時間くらい
目は強い光に反応するが形も色もわからない
耳もだんだん聞こえるようになる
体重は1日に30〜40c増える
生後1週間ぐらいで皮膚がむける
モロー反射が多くみられる
へその緒の残りは1週間ぐらいでとれる
 
あらわれやすい問題
体重が一時的に減少するが心配ない
生後3〜4日ごろから黄疸があらわれるが、1週間ぐらいで消える
まっ白い便は胆道が詰まっている恐れがある
長引く黄疸は意志にみてもらう
 
育てかたの目標
へその緒が取れたあとの手当てを忘れずに行う
入浴は毎日1回行なう
保温に注意する。ただしあたためすぎないように
このころのかぜは重症になる
ベッドはやや硬めのものを。やわらかすぎると背骨の発育に影響する
母乳で育てるように最大限の努力をする。簡単に人工栄養に切り替えない
 
1か月
 
からだと心の発達
一生のうちで最も体重増加の激しい時期、1日で40cも増える
動くものを目で追う
耳が聞こえ、音楽などを聞くと泣きやむ この月齢の終わりごろには「ウックン ウックン」と声を出す
よだれかけなどをしゃぶる
あおむけに寝ながら周囲を見回す
あやすと笑う
 
あらわれやすい問題
片側だけを向きがちだが、3〜4か月ごろには自然になおる
頭のいびつは心配ない
赤あざ、黒あざ、青あざなどが出てくる。青あざは2〜3歳ごろまで消えるが、黒あざは消えない。赤あざは消えるものと消えないものがある
 
育てかたの目標
外に出るとよろこぶので、外気浴
日光浴をそろそろ始める
母乳不足のあるときは混合栄養に
1カ月検診を忘れずに
衣類は大人よりも1枚うすめに
汗かきになるのであせもに注意
入浴は夜に
湿疹の手あては慎重に
 
2か月
 
からだと心の発達
2`ぐらいは体重が増えている
目に手を近づけるとまばたきをする
目がはっきり見えてくる
腹ばいにすると、しばらく首を持ち上げる
手を口に持って行って、指しゃぶりの前段階がはじまる
物をつかもうとして手を動かす
周囲にたいする関心がたかまる
知らないうちにからだの位置を変えている
 
あらわれやすい問題
混合栄養の赤ちゃんにミルク嫌いが多くなる
食欲が落ちることもあるが、無理強いはしないように
抱き癖がついて、こまることが多い。ひまにまかせて抱くことはつつしむ
 
育てかたの目標
これまでやってきた育て方をよく守って、積極的に育児に取り組む
そろそろ果汁や野菜スープなどを与え、いろいろな味やスプーンで飲むことにならしていく
外気浴や日光浴をすすめる。お腹から上の日光浴の忘れずに
 
3か月
 
からだと心の発達
まるまると太った体つきになり、体重は生まれたときの2倍近くになる
周囲にたいする関心がいっそう強くなる
あやされるとよく笑う
手に触れたものをつかむ
腹ばいにさせると頭を持ち上げる
 
あらわれやすい問題
3か月疝痛といって、夕方になると激しくなく赤ちゃんが出てくる。神経質で太りにくい子に多く、散歩不足などの欲求不満のあらわれ
太りにくい赤ちゃんは、遺伝のせいか発育が悪いためかを医師に確かめる
 
育てかたの目標
3カ月検診を受ける。先天性股関節脱臼や知能の遅れを見つけやすい時期
散歩、日光浴、入浴は毎日行なう
百日ぜき、ジフテリア、BCGなどの予防接種を受ける。春と秋にはポリオの予防接種もあるので忘れずに
離乳食の準備として、野菜スープなどを本格的に与え始める
 
4か月
 
からだと心の発達
太った子と痩せた子の差がはっきりしてくる
首がすわる
あやすと声を出して笑い、人との接触を求めるようになる
手に触れるものは何でもつかむ
色の区別が少しわかる
喜び、いかりなどの表情が少しわかる
よだれが多くなる
体重の増加するテンポがやや落ち、1日20cに達しない子も多い
 
あらわれやすい問題
ミルク嫌いが増える
抜け毛が増えるが生理的なもの
頭の骨がやわらかくなる子もいるが心配ない。まれには“クル病”のこともあるので健診のときによく見てもらう
 
育てかたの目標
果汁や野菜スープをよく飲むようならそろそろ離乳にとりかかる
先月やり残した予防接種を受ける
ベビードレスは卒業して、ズボンなど動きやすい服装に。寝るときはパジャマに着替えさせる
理髪はまだ早い。柔らかい肌を傷つける
 
5か月
 
からだと心の発達
2つのものを両手でつかめるようになる
積極的に自分から物に手を出して取ろうとする
目の前で手を動かすとまばたきをする
「イナイイナイバー」が大好き
ひざの上でピョンピョンする
顔にかぶせられた布を手で取り払おうとする
親指はまだ動かず、4本の指と手のひらで物をにぎっている
 
あらわれやすい問題
そろそろ風邪をひきやすくなる
突発性発疹がおこるようになる
食欲不振がおこるが、むらがあるので無理強いしない
 
育てかたの目標
離乳を始める。この時期は食品にならすのが目的
予防接種をすすめる



 
 
6〜7か月
 
からだと心の発達
歯が生えはじめる子が多い。しかし、個人差があってお誕生頃まで生えない子もいる
運動が活発になり、6か月で寝返り、7か月で一人座りのできる子が多くなる
ベッド以外の生活に興味を持ち、動きが激しくなる
人見知りがはじまる
持っているおもちゃをとると泣きだすなど、自我と感情の発達が目覚ましい
人真似がうまくなり、知恵がぐんとついてくる
下あごの前歯が2本生えてくる(赤ちゃんの40%ぐらい)
腹ばいにさせると首を持ち上げて、おもちゃに手を出す
持ているものをもちかえる
 
あらわれやすい問題
夜泣きが急に増える
病気にかかりやすくなる
離乳食に好き嫌いが出てくる
6か月ごろ、急に熱を出し、1日ぐらいで下がることがある。知恵熱などといわれているが、軽い風邪であることが多い
 
育てかたの目標
運動機能や情緒の発達が目覚ましいので散歩や遊び、乗り物や動物を見せるなど、世の中のいろいろの刺激にならしていく
ひまにまかせて相手をしないように。依頼心の強い子どもになる
離乳食は2回食ぐらい。つぶのあるものを交えて
種痘はこの時期から
 
8〜9か月
 
からだと心の発達
あまり太らなくなるが、背が伸びて、ちょっとやせ型の体型になる
はいはいができるようになる子が多い
大人の注意を引こうとして声を出したり、泣いたりする
運動機能や知能の発達に個人差が目立ってくる
早い赤ちゃんだと、つかまり立ちをする
名前を呼ぶと自分のことだとわかる
 
あらわれやすい問題
離乳食にたいする偏食や食欲不振が目立ってくる
床や畳の上のものを飲み込んだり、やけど、転落など事故が増える
はしかにかかる赤ちゃんが増える
体重の増え方が止まっているように見えることがあるが心配ない
夏の食欲不振は秋にはなおる
 
育てかたの目標
離乳食は3回食にする
母乳はそろそろやめる
できるだけ外に連れ出し、外気浴や日光浴をさせる
活発に動き回るので、部屋のなかは清潔にし、口に入れそうなものは手の届かないところへ
 
10〜11か月
 
からだと心の発達
体重は生まれたときの3倍近くになる
つかまり立ち、つたい歩きができる
からだつきがいくぶんほっそりして、赤ちゃんらしさがうすれてくる
「ウマ ウマ」「ブー ブー」など1語を話すようになる
記憶力がよくなり、目の前で包んだものを取り出そうとする
絵本をあきずに見ている
手先がかなり器用になり、上手ではないがスプーンを使う
 
あらわれやすい問題
ますます食事のむらが強くなる
階段からの転落、やけど、ボタンや貨幣などの誤飲事故がさらに多くなる
 
育てかたの目標
大人の食事に近づける。香辛料の入ったもの、タコ、イカ、貝類以外のものは何でも食べる
散歩や買い物に連れ出し、いろいろの経験をさせる
昼間の哺乳びんはやめ、離乳食をそろそろ完了させる
 
1歳
 
からだと心の発達
体重の増え方が少なくなったり止まったりして、背だけ伸びる時期。身長は生まれたときの約1.5倍になる。
足はまだO脚 ・歯は上下に4本くらいずつ生えてくる
動きが活発になり、一人歩きのできる子が増える。よく転ぶので危険防止の注意を
見るもの聞くものすべてに興味をしめす
鉛筆でめちゃくちゃ書きをする
ことばは一語文だが、だんだん増えていく
絵本をみて、知っているものの名前をいったり指さしたりする
 
あらわれやすい問題
事故がたいへん多くなる
まだ歩けない子の多いが心配する必要はない
おぶいぐせのついた子、厚着の子は歩行機能の発達がやや遅れる
 
育てかたの目標
禁止ばかりしないで、危険さえなければ何でもやらせる
事故防止のくふうを
乗り物のおもちゃ、積み木、絵本などを与える
添い寝はやめる。依頼心の強い子になる

1歳から入学までの育児



 
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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。
 



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