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母乳不足



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母乳で赤ちゃんを育てようと努力しても、母乳が不足して、人工栄養や混合栄養に切り替えなければならないことがあります。

 母乳不足の断定は慎重に行なわなければなりませんが、もし、不足だとはっきりわったときは、すみやかに適当な対策をほどこすことも大切です。

● 母乳不足の見つけ方


 次のようなことがみられる場合は、母乳の不足を疑い、小児科医に相談し、哺乳量を測定してもらわなければなりません。

@  いっぱんに、母乳を飲ませたあとすぐほしがったり、1回の授乳時間が20分以上もかかるばあい。
 
A  ほかになにも原因がないのに、体重増加がおもわしくなかったり、むしろ減ってきているばあい。
 
B  眠りが浅く、ちょっとした物音ですぐ目を覚まし、よく泣くばあい。
 
C  便の回数や量が減って、便秘したり、反対に下痢したりするばあい。

● 実際の測定


 哺乳量は、授乳の直前と直後に測定した体重の差でわかります。もっとも、赤ちゃんは毎回同じ分量の乳をのむとは限りませんから、数回はかってその平均値を出してみるか、1日の全量を測定してみなければ意味がありません。
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● 母乳の分泌をよくするために

 母乳不足と診断された場合は、まずその原因をじゅうぶんに検討して、母乳の分泌をよくするようにつとめます。また、よくお乳の出る人も、ふだんからこのような注意は必要です。

@  乳房のマッサージを行ないます。
 
A  乳房が、、からの状態になるまで授乳します。乳房は空になってはじめて分泌がたかまるものです。授乳後、まだ母乳が残っているようだったら、搾乳器などでしぼりだしておくことが大切です。
 
B  母乳の分泌をよくするために、母親は栄養をじゅうぶんに取らなければなりません。

 <母乳の出をよくする食事>


 赤ちゃんにとって最高の栄養品は、なんといっても母乳です。したがって、体力をつけると同時に、母乳分泌をよくするために食事量を多くし、栄養価の高い食品をとらなければなりません。

 むかしから「おもちを食べると乳がよく出る」といわれています。しかし、おもちはとくに母乳分泌をよくする成分をふくんでいるわけではなく、しいて言えば、ご飯より量がたくさん食べられるという利点があるくらいです。

 また、産後に“こいこく”を食べる習慣は、これが水とタンパク質とで栄養的にすぐれているということでしょう。内臓も一緒に食べてしまえば、ビタミン類も豊富ですし、動物性タンパク質を多量に取ることになります。

 母乳の成分として、タンパク質はとても重要ですから、良質の動物性タンパク質を豊富に取るようにしましょう。

 また、母乳の成分の9割近くが水分ですから、水分もじゅうぶん取る必要があります。毎日の食事には、汁けの多いものを忘れずにとりいれていきましょう。

 牛乳、乳製品、魚肉、卵、バターなど栄養価の高い食品を利用した、ポタージュ、シチュー、バター焼きなどは消化もよく、授乳期には最適の料理といえます。


 母乳の長所
 母乳のあたえ方
 母乳不足
   スキンシップ
 人工栄養

 添加物としての糖質
 調乳の方法
 哺乳ビンからの授乳
 混合栄養


 



 
 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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