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注意したい軽い症状



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 病気を発見するためには、激しい、強い症状が手がかりになることはもちろんですが、これだけではなく、むしろ微症状といわれている軽い症状が、重大な病気の前ぶれになっていることがあるので注意しなければなりません。

 疲れやすいとか、頭が痛い、おなかが痛いというようなことは、子どもでもしばしばみられる症状ですが、すぐ治ってしまうことが多いので、つい母親も軽く見る傾向があります。

 しかし、たとえば疲れやすいということが、白血病など小児がんの初期にみられる症状であることを考えると、けっしておろそかにできないことが分かると思います。

 いずれにしても、軽い症状でも、繰り返しあらわれるときは、精密検査を受ける必要があります。

● 疲れやすい

 小児がんのはじまりはもちろんのこと、腎炎やネフローゼの場合にもしばしばみられます。また、肝臓の病気は、疲れやすいことから始まると思っても間違いありません。

 遊び過ぎだろうとか、寝不足のためだろうと軽視せずに、前日の遊びの疲れが残るような状態が続いたら、いちど医師の診察を受けたほうがよいでしょう。

● 微熱がある

 風邪ぎみのためとか、疲労のためと軽視されがちですが、しばしば子どもの結核初感染のばあいがありますから注意しなければなりません。
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 また、白血病の場合でも、原因不明の微熱ということで症状があらわれてくることがあります。ただし、体質的に体温の高い子どもがいますから、ふだんの子どもの体温をよく観察しておいてください。

● 食事にムラがある

 食べすぎとか疲労があまり強いときには、子どもでも食欲が減退するものです。しかし、全身性の病気の最初の症状は食欲不振です。

 胃腸の病気でもあるのだろうと勝手に判断して、食事を制限したりすると、かえって病気を悪化させることになってしまいます。

 食欲のない場合は、軽く考えずに、ようすをよく観察して下さい。

● 痩せすぎている

 栄養失調による痩せすぎは最近見られなくなりましたので、母親は太り過ぎを気にすることはあっても、痩せすぎを心配することは少なくなってきました。

 体質的にもともとやせ型のほっそりしたタイプの子では、元気もよく、活発に遊びまわっている限り心配する必要はありません。

 しかし、痩せることがしばしばホルモンの失調による病気の前兆となっていることがあるので、医師に相談してみるとよいでしょう。

 尿崩症という病気なども、頻尿と多尿に気がつく前に、痩せすぎに注意すれば、はやく発見することができます。

 悪性の新生物(小児がん)ができた場合も、痩せから始まることがりますから、注意して下さい。

● 立ちくらみ

 脳貧血による立ちくらみは、ともすれば軽く考えられがちですが、油断してはいけません。起立性調節障害なども立ちくらみから発見されることがあります。

 また、血液の病気、心臓の病気などでも立ちくらみがみられますから、立ちくらみをする場合は、脳貧血を起こしやすい体質だなどと考えずに、精密検査を受ける必要があるでしょう。

● 貧血

 顔色がさえないとか、どうも顔色が悪いと思われる場合は、いちおう心配はしても、とかく軽く考えて医師の診察を受けようとはしない母親が多いようです。

 しかし、これも油断の出来ない症状のばあいがあります。たんに鉄欠乏性貧血の場合は治療が簡単ですが、溶血性や再生不良性などの悪性貧血になるとたいへんです。また、白血病なども貧血気味の症状からあらわれてくるのが大部分です。

 いずれにしても血液の病気は厄介なものですから、顔色が悪いことに気がついたら、一応医師の診察を受けるべきでしょう。

● 下痢しやすい

 消化不良や風邪をひいているときは下痢があるのは当然ですが、そのような原因が思い当たらないのに下痢がみられることがあります。

 しかし、消化器の機能に異常があって、その前ぶれとなっていることがありますから、下痢が繰り返しあらわれる場合は、たとえ軽いものでも医師のこまかい診察を受けてください。

● よく頭が痛くなる


 子どもが頭が痛いというときは、いろいろな原因が考えられます。けっして油断してはいけません。

 自家中毒のはじまりのこともあれば、脳腫瘍の最初の症状としてみられることもあります。このほかに、虫垂炎のときにも頭が痛いということもあり、めまい、あるいは吐き気がありばあいでも、子どもは頭が痛いという表現をすることがありますから注意して下さい。

● ときどきおなかが痛い

 アレルギー性腹痛や臍疝痛の軽い程度のものであるならば、放っておいてもたいしたことはないでしょう。

 しかし、虫垂炎や急性腹膜炎や急性膵臓炎、さらに子どもの場合でもまれに見られる、十二指腸潰瘍や胃潰瘍の症状としてあらわれていることもあります。

 これも軽く考えずにいちど医師に診てもらう必要があるでしょう。

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 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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