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便のようす・おなか・黄だん



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便のようすがふだんと違う


 便の回数やかたさは、体質や食べ物によりさまざまで、特別の病気がなくても下痢のような状態になることがあります。したがって、下痢で問題になるのは、下痢以外になんらかの症状がある場合に限ります。

● いろいろの症状がともなう下痢


 赤ちゃんでは、下痢があるうえ、体重の増加も悪いといった場合には、母乳不足が原因となっていることが多いのです。

 また、下痢便のにおいがひどく悪い場合は、食べたものが腸内で異常発酵や異常腐敗がおこっているしるしです。

 下痢に嘔吐がともなうのは、消化不良症に中毒症状が加わってきたことをしめします。

 発熱をともなう下痢は、必ずしも消化器に感染がおこっているとはかぎらず、感冒性消化不良のように呼吸器の感染のこともあり、中耳炎や膀胱炎のように、意外な場所の病気が原因となっていることがあります。

 さらに、発熱に嘔吐が加わる下痢で、しかも便が白色の場合は、よく晩秋から初冬にかけて伝染病のように多発する仮性小児コレラが考えられます。

● 血便が出る場合

 血便が出るのは、便がかたいため、肛門が切れて出血していることがあるので、いちおう調べてみてください。

 もし、そのようなようすがみられない場合は、赤痢とか疫痢の心配もあり、少量の血便は腸閉塞の場合にもおこりますから、医師の診察を受ける必要があります。
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おなかが痛い

 乳児がおなかを痛そうにして苦しむときは、ほとんどいつも危険な病気の場合です。痛がるだけでなく、おなかが膨張したり、熱があるときは、手遅れにならないよう、一刻も早く医師の診察を受けてください。

 小腸が大腸の中に入り込んでいる腸重積症、生まれてから大便が出ず、生後数日目からおなかが全体に大きくはれてくる先天性巨大結腸症などが考えられます。

 そのほか、急性腹膜炎、臍疝痛、回虫症、虫垂炎などで、強い腹痛を起こすことがあります。


黄だんが強い

 黄だんは、皮膚や目の白目の部分が黄色に見えますが、夜の電灯の光などでは分かりにくいので、昼間の明るいところでよくみないと判断できません。

● 乳児の場合


 生まれてすぐから黄だんがあらわれ、2〜3日後に相当強くなるのは、血液型不適合による溶血性黄だんで、ほうっておくと脳性小児まひになります。このような症状が出た場合は、交換輸血によって、赤ちゃんの血液を交換します。

 生まれつき、胆汁が流れ出る胆管がとじている胆管閉鎖では、生後1週間目くらいから黄だんが強くあらわれます。

● 幼児の場合

 幼児の黄だんで代表的なものは、流行性肝炎とよばれる病気です。発熱とともに黄だんがあらわれ、約3〜4週間続きます。この病気では食欲不振や疲労も強く見られます。

 このほか、貧血の場合にも皮膚の色が黄だんに見えますし、敗血症などのような重い感染症でも黄だんがみられることがあります。

 診断に大切な知識
 発育状態の知識
 おもな症状と病気
   食欲・ぐったり・表情
   泣き声・寝つき・高熱
   便のようす・おなか・黄だん
   むくみ・胸が痛む・呼吸困難・発疹
   鼻血・せき
   ひきつけ・耳の痛み
   目やに・吐き気
 注意したい軽い症状


 



 
 親の責任は子どもを”大過なく守る”ということではなくそのエネルギーを”最大限に発揮させる“ということであろうと思います。ここでは妊娠中から就学前まで子どもの発育のなりゆきを扱っています。この時期の子育てを終えてだいぶ経ちますが、むかしの子育てが現代の子育てに役立てばと思い、むかしの経験のまま記しています。参考になるものがありましたら応用して実践してみてください。

 



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